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食物アレルギーに配慮した非常食・保存食|選び方

家族のミニチュアと防災用品のアイコン(イメージ) 写真はイメージです

EMERGENCY FOOD GUIDE

もしものとき、食べられるものがあるように。

食物アレルギーに配慮した非常食・保存食の選び方

購入前に確認したいポイントと、毎日の暮らしに取り入れる備蓄のコツをご紹介します。

災害への備えとして、非常食を用意していますか?

食物アレルギーがある場合、長期保存できることに加えて、自分や家族が食べられる食品かどうかを確認しておくことが大切です。

最近は、食物アレルギーに配慮したごはんや麺、おやつなど、さまざまな保存食が販売されています。ただし、パッケージの「特定原材料等29品目不使用」といった表示だけでは、判断しきれないこともあります。

この記事では、非常食を選ぶときに確認したいポイントと、日々の暮らしの中で備蓄を続ける方法をご紹介します。


非常食を選ぶときに確認したい3つのポイント

食物アレルギーに配慮した非常食を選ぶときは、「原材料」「アレルゲン表示」「製造環境」の3つを確認しましょう。

1原材料

まずはパッケージの「原材料名」を確認します。

自分や家族が避ける必要のある食品が使われていないか、一つずつ確かめましょう。

2アレルゲン表示

パッケージには、アレルギー表示の対象となる原材料が記載されています。商品によっては「特定原材料等29品目不使用」などと案内されていることもあります。

大切なのは、何の品目についての表示なのかを確認すること。

「不使用」と書かれていても、すべてのアレルゲンが対象とは限りません。

3製造環境

原材料に含まれていなくても、同じ工場や包装室でアレルゲンを含む別の商品を扱っている場合があります。

たとえば、小麦を原材料に使っていない麺でも、「小麦を含む製品と同じ包装室で包装しています」と記載されている商品があります。

製造環境についての注意書きがあれば確認しましょう。情報が見つからず、判断に必要な場合は、メーカーに問い合わせる方法もあります。

「不使用」という言葉だけで判断せず、自分や家族に必要な情報を確かめることが大切です。


「28品目」と「29品目」、数字が違うのはなぜ?

食物アレルギーの表示の対象は、2026年4月から29品目になりました。

カシューナッツが表示義務の対象に、ピスタチオが表示推奨の対象に加わっています。

非常食は保存期間が長いため、改正前の「28品目」で表示している商品もまだ残っています(消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」)。

「28品目」と書かれた商品は、今の29品目すべてについて確認された表示とは限らないので、気になる品目がある方はメーカーに確認してみてください。


アレルギー対応の非常食は、どれくらい備える?

自治体でもアレルギー対応食品の備蓄は進んでいますが、災害時に必要な食品がすぐに届くとは限りません。

2026年10月の報道では、石川県内でアレルギー対応食品をすべての避難所に配布している自治体は、4市にとどまると紹介されました(テレビ金沢「【記者解説】シリーズ「みんなの防災」 “食物アレルギー”への備え」2026年10月5日・ライブドアニュース)。

だからこそ、ふだん食べ慣れているものや、自分に合った非常食を、家庭でも備えておくことが大切です。

日本小児アレルギー学会のパンフレットでは、アレルギー対応食品について「長期化に備えて 1 週間以上は備蓄しましょう。」と呼びかけています。

「家屋倒壊の可能性を考えて、物置や車庫などに分けて準備しましょう。」とも書かれています。

備蓄する食品について、日頃から主治医と相談しておくことも勧められています(日本小児アレルギー学会「災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット」)。


ふだんの食事で備える「ローリングストック」

非常食は、買ってしまい込んでおくだけでなく、ふだんの食事に取り入れながら備える方法もあります。

それが「ローリングストック」です。

農林水産省は、「普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足す」方法を紹介しています(農林水産省「簡単!ローリングストック」)。

たとえば、保存食のごはんを昼食に食べたり、備蓄用のおやつを家族で試したり。食べた分を買い足せば、賞味期限を確認する機会にもなります。

災害時に初めて食べるのではなく、味や食べ方をあらかじめ知っておけるのも、この方法のよいところです。


ごはんだけじゃない。用途に合わせた備え方

非常食を選ぶときは、ごはんなどの主食に加えて、スープやおやつ、飲みものにも目を向けてみましょう。

食べられるものの種類が増えると、その日の体調や状況に合わせて選びやすくなります。

また、災害時は電気・ガス・水道が使えない可能性もあります。水やお湯を使って調理する食品だけでなく、開封してそのまま食べられるものも用意しておくと便利です。

具体的な商品は、関連記事「食物アレルギーに配慮した非常食・保存食7選」で紹介しています。


もっと詳しく知りたい方へ

農林水産省「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」食物アレルギーの方の備え(PDF)

食物アレルギーのある方の備えについてまとめた資料です。

日本小児アレルギー学会「災害時のこどものアレルギー疾患対応パンフレット」(PDF)

家庭での備えや、避難所での対応について確認できます。

消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」

アレルギー表示の対象品目や、制度の改正内容を確認できます。


今日からできる、わが家の非常食選び

まずは、家にある非常食の表示を確認してみませんか。

避ける必要のある原材料は入っていないか。調理に水やお湯が必要か。賞味期限はいつまでか。

確認してみると、足りないものや、追加しておきたい食品が見えてきます。

気になる保存食があれば、ふだんの食事で一度試してみるのもおすすめです。

もしものときに食べられるものを、今のうちから少しずつ増やしていきましょう。

食べることを、もっと自由に。もっと安心に。


掲載情報について

情報確認日:2026年10月25日

掲載している内容は、テレビ金沢の報道と、日本小児アレルギー学会(厚生労働省サイト掲載)、消費者庁、農林水産省の公開資料をもとにしています。商品の仕様や表示は変わることがあるため、購入する前と食べる前に、パッケージの表示とメーカーの最新情報をご確認ください。内容に誤りや変更がありましたら、お問い合わせからお知らせください。

※商品の原材料・製造工程やお店の対応は変更される場合があります。ご利用の際は、必ず公式サイト・商品表示などの最新の一次情報をご確認ください。当サイトの情報は、特定の方への安全を保証するものではありません。