「アレルギーがあります」だけで伝わる?外食先での伝え方・確認のしかた

EATING OUT GUIDE

「アレルギーがあります」の、その先まで。

お店との認識の違いを防ぐために、知っておきたいこと。

「えびアレルギーなので、えびを抜いてください」

外食するとき、こんなふうに伝えたことはありませんか?

でも、お店が「えびを抜く」と聞いて、何を想像するかはわかりません。

料理にのっているえびの身を取り除くことなのか。えびのエキスが入った調味料も使わないことなのか。同じ油で揚げた料理も避けることなのか。

自分が避けたいものと、お店が対応していることは、必ずしも同じではないのです。

だからこそ、外食では「何のアレルギーか」だけでなく、「どこまで避ける必要があるか」を具体的に伝えることが大切です。


同じアレルギーでも、避ける範囲は人によって違う

例えば、同じ卵アレルギーでも、食べられる範囲は人によって異なります。

加熱の状態によって症状が出る人もいれば、十分に加熱された卵を一定量食べられる人もいます。

また、原因食物そのものだけでなく、だしやエキス、調味料、調理中の混入まで避ける必要がある場合もあります。

大切なのは、自分の判断で「これは少しなら平気」「加熱すれば食べられる」と決めないこと。

何をどこまで避ける必要があるかは、医師の診断・指導に基づいて確認しておきましょう。


お店には、ここまで具体的に伝えたい

外食で確認したいことは、大きく4つあります。

① 原因となる食材

「えびアレルギーです」だけでなく、医師から避けるよう指導されている食材を具体的に伝えます。

② だし・エキス・調味料

料理に食材そのものが見えなくても、スープやソース、調味料に含まれていることがあります。

伝え方の例:

「えびのエキスや、えびを含む調味料も避ける必要があります。スープやソースの材料を確認していただけますか?」

③ 加熱・加工の状態

加熱や加工によって食べられる範囲が異なる場合は、医師から指導されている条件を伝えます。

伝え方の例:

「卵は、生や半熟の状態を避けるよう指導されています。この料理では、どのように調理していますか?」

④ 調理器具・揚げ油・ゆで釜の共用

同じ油で別の食材を揚げたり、同じ釜で麺をゆでたりすることで、原因食物が意図せず混ざることがあります。

伝え方の例:

「えびを揚げた油も避ける必要があります。ほかの揚げ物と油を分けていますか?」

どの項目も、全員が同じように避けなければならないわけではありません。自分に必要な条件を伝え、お店がどこまで確認・対応できるかを確かめましょう。


東京都の「アレルギーコミュニケーションシート」を活用しよう

こうしたやりとりに役立つのが、東京都保健医療局の「アレルギーコミュニケーションシート(FOOD ALLERGY COMMUNICATION SHEET)」です。

食べられない食材に印をつけ、お店と情報を確認するためのシートです。

お店側も、選んだ食材について「使用している」「使用していない」「混入することがある」「除去して提供できる」といった回答を、シート上で示せるようになっています。

言葉だけの説明よりも、お互いに確認しながらやりとりしやすくなります。

東京都の公式サイトからダウンロードして印刷できます。複数の言語に対応したシートも用意されています。

2026年版シート(PDF)はこちら ↗

ただし、このシートだけですべての条件を伝えられるわけではありません。

だしやエキス、加熱状態、揚げ油の共用など、自分が避ける必要のある条件は、別途メモや言葉で補いましょう。

また、確認する相手は、原材料や調理方法を把握している責任者などが望ましいでしょう。注文を受ける人だけでなく、調理する人にも内容が伝わることが大切です。


外食前に、自分の「伝えるメモ」をつくっておく

毎回、その場で説明するのは大変ですよね。

そこでおすすめなのが、スマートフォンに自分専用のメモを用意しておくこと。

例えば、医師からえびのエキスや共用油も避けるよう指導されている場合は、こんなふうに伝えられます。

えびアレルギーがあります。

えびの身だけでなく、えびのエキスや、えびを含む調味料も避ける必要があります。

また、えびを揚げた油で調理したものも避けています。

この料理の原材料と調理方法を確認していただけますか?

もちろん、これは一例です。自分が医師から指導されている条件に合わせて書き換えてください。

外食前の3つのチェック

1自分が避ける必要のある食材・調理条件を確認しておく

2お店のアレルギー情報と、東京都のシートを活用する

3お店が対応できる範囲を確かめ、不明な点が残る場合は無理に注文しない


「伝えたつもり」を、「確認できた」に変える

食物アレルギーがあっても、外食の楽しみを諦めたくない。

だからこそ、自分に必要な条件を知って、お店にきちんと伝える準備をしておきたいですね。

すべてのお店で希望する対応ができるわけではありません。それでも、あらかじめ確認しておくことで、対応できることと難しいことが見えやすくなります。

次の外食の前に、まずは自分の「伝えるメモ」をつくってみませんか。


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掲載情報について

情報確認日:2026年10月30日

この記事は、東京都・消費者庁・政府広報オンラインおよび食物アレルギーに関する専門資料をもとに作成しています。食べられる範囲は個人によって異なるため、医師の指導に従ってください。お店の原材料や調理環境は変わることがあります。利用前に最新の情報を確認してください。

この記事は、個別のお店の対応や料理の原材料を保証するものではありません。

※商品の原材料・製造工程やお店の対応は変更される場合があります。ご利用の際は、必ず公式サイト・商品表示などの最新の一次情報をご確認ください。当サイトの情報は、特定の方への安全を保証するものではありません。